GUSTO - なぜ安全な食物を口にしなければならないのか〜Dr.ショーシャに聞く

GUSTO / なぜ安全な食物を口にしなければならないのか〜Dr.ショーシャに聞く

GUSTO - なぜ安全な食物を口にしなければならないのか〜Dr.ショーシャに聞く

 最近、「食」に関するトピックがなにかと話題になっている。品質管理経路が不明瞭な輸入食品が引き起こした様々なトラブルや、国内の各地で発覚した産地偽装問題、老舗料亭による消費期限・賞味期限の偽装問題など、これまで「安全」だと信じ込んでいたものが、じつは多くの問題を抱えていることにようやく我々は気付かされ、メディアはこぞって「これでもか」とヒステリックに報道している。

 つまり、風潮として「安全な食物を口にすること」が目的となっているのだが、「なぜ安全な食物を口にしなければならないのか」についても我々は知るべきではないだろうか。もっと言うと、安全な食物であっても摂り方を間違えたら安全ではなくなる、ということまで我々は知るべきではないだろうか。

 身体と食物の関係を30年に渡って研究し続ける、エイジプリヴェンティヴ(老化予防)の第一人者、Dr.クロード・ショーシャに話を伺う。

――生命に対する「食物」の役割を教えて下さい。

身体と食物の関係は非常に大切です。人体には10の14乗という数の細胞があり、それらは常に入れ替わります。つまり、私たちは細胞というものをどんどん作っていく機械だということです。毎日、少なくとも55万の細胞を作っているので、7年経つと新しい身体ができるようなものなんですね。

この細胞を円滑に働かせるために、私たちは食物を摂っているんです。もちろんお腹が空くから食べるのですが、本当にお腹が空いているのは細胞なんです。細胞は新しい細胞を作らなくちゃいけない、エネルギーを作らなくちゃいけないからお腹が空く。だから食物を与えなければいけない。そして細胞膜に糖、脂肪、タンパク質、アミノ酸などの栄養素が到着し、細胞の中に入っていきます。必要なものと不必要なものをジャッジする細胞膜の役割は非常に大切です。

──老化という現象はどういったものなんでしょうか?

細胞が活動的であり続けなければ、老化はどんどん進んでしまいます。人体というのは大体80歳から120歳まで生きると遺伝的に計画されていますよね。もしエラーなしでパーフェクトに生活できる人なら、120歳まで生きられます。しかしそれはほとんど不可能です。なぜかというと、私たちは生活している間にたくさんのミスを犯します。それが細胞の老化を促進してしまうのです。私たちの置かれている環境には、公害、紫外線、アルコール、煙草、糖分・脂肪分の過剰摂取、運動不足など、細胞にとって否定的なものがたくさんありますよね。それがエラーです。

遺伝子というものは非常に重要で、私たちは遺伝子に制御されていると言えますが、じつは私たちはその遺伝子の70%を作り替える、あるいはコントロールすることが可能です。もちろん目・髪の毛の色、骨の長さなどの修復は難しいですが、それ以外のファクターは、摂取するものや生活習慣などで替えることが可能なんです。ということは、ある人は非常に早く年を取り、ある人は非常にゆっくり老化するわけです。

──老化速度の違いはどこにあるのでしょうか。

自分の健康をきっちり管理できるかどうか、つまり「自分を制御できるかどうか」に因りますが、だいたい3種類のパターンに分けられます。まず、アルコールを飲み過ぎたり、麻薬に溺れたりする人……残念ながら、自分を制御できない人は老化がより加速します。次に、もう少しゆっくり老化をする人。食事に気をつけ、アルコールを摂りすぎず、煙草も吸いすぎないように、自分で少しでも意識して制御できる人は老化もゆっくりになります。

そして、病気にならないように自分をしっかり管理する人たち。彼らは自分でよく考え、方法を模索しています。食物は質の良いものを買い、定期的に医者の診断を受け、さらに、活動的な生活をしています。彼らは健康でいることに忠実なので、非常に良い状態をキープできます。Next

なぜ安全な食物を口にしなければならないのか〜Dr.ショーシャに聞く

ARCHIVE
ARCHIVE

update : 2009.03.17
title : 身体と食物


text : VAGANCE
photo : VAGANCE
thanks :
Dr.Claude Chauchard


Dr.Claude Chauchard

クロード・ショーシャ

1945年フランス・ローデ生まれ。モンペリエ大学医学部卒業後、母校の助教授を勤め、免疫学、生物学、スポーツ医学の分野で医学博士号を取得する。1980年国際予防抗加齢医学研究所ならびにラ・クリニーク・ドゥ・パリを設立。アジアをはじめ、アメリカ、ヨーロッパでも事業を展開。抗酸化対策、細胞損害、細胞透過性とDNA損傷などを課題に日々取り組み、予防抗加齢医学の第一人者として活躍中。『30日間で10歳若返る!』(日経BP社)など、著書も多数。

home > GUSTO > 2009.03 > なぜ安全な食物を口にしなければならないのか〜Dr.ショーシャに聞く

Produced by cafegroovecinemacafevagance楽園ゴルフisola

(c) 2006-2010 cafegroove corporation. all rights reserved .